晦庵 河道屋 (みそかあん かわみちや) のれんを巡る
創業は江戸時代の元禄年間(1688年頃) 300年続く蕎麦の老舗
建築家川崎清さんの著書、「仕組まれた意匠 京都空間の研究」の中で、
京都の伝統的な「料理屋」の形として、この晦庵河道屋さんが挙げられています。
晦庵河道屋さんの他には、下河原の美濃幸さん、南禅寺の瓢亭さん、祇園の鳥新さん、てんぷらの吉川さんが挙げられています。
お蕎麦はもちろんですが、鍋料理「芳香炉(ほうこうろ)」も有名。
昆布のだしに九条ネギ、湯葉、かしわなど京都の具材を煮込み、しめはうどん、生蕎麦・・・。
写真は9月の撮影です。
晦庵 河道屋 (みそかあん かわみちや)
〒604-8085
京都市中京区麩屋町通三条上ル
下白山町295
地下鉄東西線「京都市役所前」駅より徒歩約5分
河道屋さんはお蕎麦屋の他に、京みやげで有名な「蕎麦ほうる」を扱う和菓子屋もあります。
蕎麦ほうるは明治の初めに生まれたお菓子で、現在のそばボーロの元祖。
創業当時の江戸時代は菓子屋と蕎麦屋を兼業することが多く見られ、
この河道屋さんもその一つで、他には本家尾張屋さんも蕎麦と和菓子を扱っています。
蕎麦屋は「晦庵 河道屋」、お菓子屋は「総本家 河道屋」という名前で分かれています。
この河道屋さんの2店舗はすぐ近くにあり、のれんも似ていますので知らない人は間違って入ってしまいそうです。
さらにややこしくなりそうですが、「河道屋 養老」という暖簾分けされたお店があります。
こちらも養老鍋という鍋が名物で、 湯葉半の湯葉、麩嘉の生麩、いづ萬のひろうすと、京都の老舗の具材がずらりです。
「河道屋 養老」 (かわみちや ようろう)
京都市左京区聖護院御殿西門前