sony NEX-C3  レビュー

愛用のミラーレス一眼。
購入を検討した時点で、ミラーレス一眼で撮像素子サイズが一番大きいサイズ(APS-C)だったのでこのカメラにしました。
購入を検討した時点でAPS-Cサイズはsony nex c3と5n、富士のx-pro、PENTAX K-01でしたが、現在ではCanon EOS MもAPS-Cですね。


撮像素子サイズの比較
APS-C:約23×15mm
OLYMPUS PENとOM-D :17.3mm×13.0mm(マイクロフォーサーズ)
panasonic lumix DMC-G : 17.3mm×13.0mm(マイクロフォーサーズ)
Nikon1:13.2×8.8mm
PENTAX Q 10:5.9×4.4mm

撮像素子の大きさはボケ感の大きさに影響しますので、一眼らしい写真を目指すなら撮像素子の大きさで選ぶのが良いと思います。


■近未来的なデザインは好き嫌いの分かれるところかもしれません。
レビューでも評価の分かれるところです。
最大の特徴はその小ささで、大きいレンズをつけたときのアンバランスさが面白いです。


■レビューではなかなか評価は良いみたいですね。性能のわりに価格が安めなのも人気の秘密だと思います。
F3の登場で中古価格はだいぶ下がっています。
ヤフーオークション→NEX-C3 中古価格
楽天市場 NEX C3D

必ずと言っていいほど電池の減りが早いとレビューに書かれていますが、ミラーレスはファインダーではなくモニターを常時つけっぱなしなので、どのミラーレス一眼のレビューにもだいたい電池の減りは早いと書かれています。一眼レフはファインダーを使うのでその分電池が長持ちします。
ボタンが少なく操作しずらいというレビューがありますが、ボタンに自分が良く使う機能を割り当てることが出来るので、ころころ設定を変える人でなければ使いやすいです。

個人的に気に入っているのが、露出を変えて3連写出来る設定です。露出違いで3枚撮影しておけば少なくとも一枚くらいはブレのない適性露出のがあるので助かります。

■nexc3の上位機種に当たるnex5nとの違いは、動画の質とタッチパネルがあるかないかだったと思います。その割には価格差が大きかったので、差額はレンズに回そうと思った記憶があります。
追記・・・タッチパネルはいいらしいです。
「一度使うとタッチパネルなしには戻れない 」くらいだそうです。

NEX専用のレンズは種類が少ないですが、ソニー純正のαマウントアダプターでαレンズが使用できるということだったのですが、オートフォーカス出来るのは一部で、レビューなんかを見ますとフォーカスはだいぶ遅くなるようです。買った後から知りました。ショック!
しかーし、このアダプターとは別に「ミラー内臓」のαマウントアダプターというすごいものもあります。これをつければ「ミラーレス」(コントラストAF)から「一眼レフ」(位相差AF)になって高速オートフォーカス出来るという本末転倒なアダプターもあるので一安心です。


nex-f3でました。c3との違いを比較してみます。

NEX-C3とNEX-F3の違いは・・、F3のほうが本体が大きくなって機能がアップしています。
グリップが握りやすくなった。
フラッシュ内臓、高画質動画が撮れる、
ビューファインダー(別売り)が装着できる、
液晶モニターの角度の調節できる範囲が変わった(上方向によく曲がり(180度)自分撮りが出来るようになった、その分下方向は曲がらなくなった)、
デジタルズームも進化してるらしい、
ピクチャーエフェクトが増えている、
ホワイトバランスが微調整出来る、
ISO感度の設定が広くなった、
撮像素子のアンチダスト機能が電磁振動駆動から超音波振動に変わっている、
電池の充電をカメラ本体でするようになった。(c3は充電器で充電)
という感じのようです。

c3と同様に、リモコンは使えません。タッチパネルもありません。 5nはどちらも可能です。
イメージセンサーはc3と同じものですが、信号処理向上により、最高感度がアップしているらしい。
基本的な部分はc3とそれほど変わっていないので私の使い方ではf3は特に必要ありません。
大型化して多機能化してしまうと一眼レフと変わらなくなってしまうのと、他のミラーレス一眼との差がなくなってしまうので小型化路線を目指してほしいですね。


ネックスシリーズは名前がややこしいです。
NEX5シリーズとNEX3シリーズがあって、数字が多いほうが性能で上回る上位機種です。(さらに上位機種の6シリーズと7シリーズも登場しています。)
NEX-5とNEX-3が初期の世代、
NEX-5NとNEX-C3が次の世代、
NEX-5RとNEX-F3が現在の世代です。
(5Nに対して3Cと名づけたほうが自然だと思うのですが、なぜ順番を入れ替えC3なのでしょうか・・・。購入前はこの表記に混乱しました・・・。 )
この名称の最後にDがつけば標準ズームレンズと広角レンズの2本セット(例えばNEX-C3Dという表記)、
Kがつけば標準ズームレンズ1本、
Yがつけば標準ズームレンズと望遠ズームレンズの2本セットとなります。





nex c3とオールドレンズ

ミラーレス一眼は一眼レフより小型で軽量ですが、その分性能で劣ります。
一番大きな差はオートフォーカスの速さの差です。一眼レフが圧倒的に早いです。
(ミラーラス一眼のオートフォーカスも新機種になる度に早くなりつつはありますが、現時点での差は大きいです)
もうひとつがファインダーで、日差しの強い屋外だとモニターよりファインダーが断然見やすいです。
しかし、ミラーレス一眼でしか出来ないこともあります、それは オールドレンズが使えるということです。
フランジバックの短いミラーレス一眼の中でもNEX-C3は特に短く、ほとんどの過去のレンズがアダプターで使用出来ます。マニュアルフォーカスのオールドレンズを使うにはこれ以上ないカメラです。
じっくり撮影する時は部分拡大でピントが合う位置を確認し、早く撮りたい時はピーキングでだいたいのビントの合う位置を確認出来ます。


欠点は手ぶれ補正がレンズ側にあることです。アダプタで純正でないレンズを使った時に手ぶれ補正がありません。
ボディー内手振れ補正を組み込むとフランジバックが長くなるので、手振れ補正とフランジバックの短さの両立は無理なようです。
(追記:両立も可能なのかもしれません)

オールドレンズ使用を前提とする場合、イメージセンサーがAPS-Cと大きめなので
イメージサークルの小さいレンズだと四方がケラレる場合があります。






Olympus Pen EED (F.Zuiko 1:1.7 f=32mm )

中古で2000円で買った昔の高級コンパクトカメラから取り出したレンズです。
レンズ交換式ではないので、分解して取り出したものを、NEX Eマウントに取り付けれるようにします。
オリンパスPEN EED。1976年のカメラで当時の価格は16500円。
ピント合わせは目測式。被写体からの距離を目で見てだいたい何mくらいかなーと判断して、レンズの距離を設定するという今では考えられない方法です。
さらに開放f値1.7のレンズで被写界深度が薄いので、ピント合わせは職人並みの技術が必要だったと思われます。この大口径レンズに目測式というとんでもない組合せの影響もあると思いますがこのカメラの評価は様々です。
32mm f1.7という高性能レンズでnex-c3に装着すると48mm相当ですので、ちょうど標準レンズ的な焦点距離です。最短撮影距離が80cmなので近くは撮影出来ません。
ハーフサイズ用のカメラなのでAPS-Cのイメージセンサーだと周辺減光が起こってオールドレンズならではの良い雰囲気となります。

レンズを装着した感じはnex c3に合っています。
nex c3とF.Zuiko 1:1.7 f=32mm

nex c3とF.Zuiko 1:1.7 f=32mm 横向き

F.Zuiko 1:1.7 f=32mm レンズ拡大写真
特徴は絞りの形状です。開放時は丸で、絞っていくにつれ四角になります。おかげでボケの形が四角になってモザイクがかかったような状態になり面白いです。ピントの合っている部分よりも背景のボケ味が気になってしまいます。
(このカメラではありませんが、YASHICA ELECTRO35 CC(CCN)についているレンズはクリオネ?手裏剣?のようなボケの形状で、さらに面白いボケ味を体験できるようです。)
nex c3とF.Zuiko 1:1.7 f=32mm 四角い絞り 拡大

ソニーのカメラにオリンパスのレンズ、キャノンのフィルター、ニコンのフードと勝手に夢の競演をさせてみました。
フィルタ径が特殊なのでステップアップリングをはさんでいますが、絞り環が回しにくくなってしまいました。
キャノンのフィルター、ニコンのフード

キャノンのフィルター、ニコンのフード 拡大

キャノンのフィルター、ニコンのフード 正面

撮影したままの写真です。絞り開放です。
nex作例 ネックス絞り開放  

   

  左が絞り開放、右が絞ったもの

nexボケ味 やや絞った時のモザイクボケ。口径食強めです。

想像していたよりもなかなか良い写りでしたが、逆光ぎみの光にはとても弱く白っぽい写りになります。明るくするとすぐ白飛びや色飽和が起こるので暗めに設定する必要があります。


canon FD 55mm F1.2

この大きさ!迫力満点です。重さもずっしり^^。500gもあります。重いほうが手ブレが防げるしラッキー、とプラス思考で考えるとどうにか使えます。

NEX-C3 +Canon FD 55mm F1.2
NEX-C3 +Canon FD 55mm F1.2

NEX-C3 +Canon FD 55mm F1.2 フード
フードを付けると何かの武器みたいです。


1970年代のオールドレンズです。
キャノンFDシリーズはフランジバックが短く、現行の一眼レフでは通常のアダプターで使用出来ないので中古価格が低めです。(レンズの付いたアダプターなら一眼レフでも使えない事もないですが、レンズの性能で画質が下がる可能性があります)。
私のもっているものはレンズに欠けている部分がある訳あり品で、1万5千円くらいです。中玉の外側に欠けがあり絞り開放にするとボケの円形が欠けます。
中古レンズは傷がつきものですが、外玉の傷は比較的大丈夫で写りにはあまり影響しません。内玉の傷はもろに影響します。

FD55mmF1.2はいくつもあり、「ssc」と書いてある良いコーティングがしてあるもの(良いといっても現在のコーティングに比べると全く良くないです)、アスフェリカル(非球面レンズ)のものなどがあります。



New FDシリーズと旧FDシリーズがあり、こちらは旧FDシリーズのほうです。
キャノン旧FDレンズ一覧
旧FDの時代はコントラストよりも解像力が優先されて設計されているものが多いです。(旧FDに限らず、昔のレンズは解像力重視が多いです)
球面収差の補正は過剰補正(オーバーコレクション)のものが見られ、現在のレンズに多い完全補正(フルコレクション)と違った写りになります。
過剰補正の特徴は、絞り開放時にはソフトフィルターのようなハロー(滲み)が出ますが、絞っていくと急にくっきりシャープな写りになります。ボケ味は距離によってはざわついたボケで2線ボケの傾向もあります。
私の所有しているタイプは球面レンズで開放F値が1.2ですので、 だいぶ強引に大口径にしているタイプです。絞った時の解像力のある写りと、開けた時のやわらかい幻想的な写りとの差が激しいです。

ボケ味のやわらかさを重視する人にはこのレンズのボケ味は評判が悪いようですね。輪郭の強調されたボケです。
評判は悪いと言っても こういった現代のレンズにない描写を体験できるのがオールドレンズの醍醐味です。


 
↑いづうさんの写真はfd55で撮影したものです。
(ソフトで画像調整しています。)


ここから下の写真は撮影したままで画像修正していません。
クリックで拡大します。
手持ち撮影なのでぴんぼけぎみのもあったり、絞り開けぎみなので分かりにくいですが解像力があります。

玉ボケ
ボケは輪郭が強調されたうるさいボケですが、
こういうシチュエーションだとたまボケが強調されて好印象です。

nec-c3作例 


コーティングの性能が良くないので光が入ると色あせた昭和の写真になります。フードが必須のようです。

c3絞りやや開放ぎみ
絞り開放ではないと思いますが、絞り開放に近めの写真です。
拡大して等倍で見てもらうと、ピントの合っている漬物の字の部分は、芯が出ているんですがぼんやりしている状態で、まさにソフトフィルターです。





canon New FD50mm F1.4

キヤノンのサイトに「標準レンズの中の標準レンズともいうべき高画質を備えている。またカラーバランスにも優れ、ISO推奨値とほぼ同じ値を有する。」と絶賛されています。
現在のEF50mm F1.4もこのレンズの発展系だそうです。
中古価格は8000円くらいでしょうか。

canon New FD50mm F1.4

nex c3 と canon New FD50mm F1.4

絶賛されているだけあって良く写るレンズです。 canon New FD50mm F1.4 の作例
撮影したままの画像です。
クリックで拡大画像が開きます。


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