二軒茶屋 中村楼(にけんちゃや なかむらろう)京都の老舗暖簾をめぐる

八坂神社の南楼門前に店を構える歴史ある老舗料亭、二軒茶屋 中村楼。

創業は室町時代の末期までさかのぼり、数々の文献に記録されている。
八坂神社の門前茶屋として栄え、当時の名前は「柏屋」。この頃は東西に二軒の茶屋があったそう。
江戸時代は「中村屋」、「中村楼」となったのは明治時代。

江戸時代に祗園豆腐が名物として広く知られる存在となり、明治時代は旅館を兼業し多くの著名人が訪れた。

橙色の鮮やかな暖簾
橙色の鮮やかな暖簾。

二軒茶屋

二軒茶屋 中村楼

八坂神社は四条通つきあたりの西楼門が有名ですが、二軒茶屋中村楼のある南楼門が「正門」です。
正保3年(1646年)に作られた立派な石の鳥居があり、鳥居から入った八坂神社の敷地内にあります。
現在は南楼門のすぐそばに茶屋の建物があり、その横に中村楼への門が並んでいます。
祗園 二軒茶屋 中村楼八坂神社の一本南の通り沿いを歩くと、二軒茶屋 田楽弁当 と大きく描かれています。


木々の間から龍池山大雲院の塔も見ることが出来ます。
この塔は祇園祭の鉾の形をしていることから祇園閣と呼ばれます。
龍池山大雲院の祇園閣
撮影カメラ:Sony NEX-C3
レンズ:Canon FD 55mm F1.2


南楼門からまっすぐ南に伸びる下河原通には楽焼窯元 和楽、美濃幸玉半と老舗が並びます。
下河原という地名はこの辺りが昔は一面の河原だったことに由来していて、
華頂山と高台寺山の間から流れる菊渓川と清水音羽山からの轟川の合流地点だったそうですが、
今ではどちらの川も見当たりません。

下河原通りを少し南に下がると石塀小路への入口があります。
さらに進むと法観寺・八坂の塔に出ます。
八坂通を東に進むと産寧坂(三年坂)を通って清水寺まで行くことが出来ます。
八坂神社から清水寺まで移動するルートは京都でも有名な観光スポットとなっています。


〒605-0000 京都府京都市東山区祇園 八坂神社鳥居内
京阪電車 四条駅徒歩10分
阪急電車 河原町駅徒歩15分
JR京都駅からタクシーで15分

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